様々なビジネスの分野でChatGPTなど生成AIの活用が進む一方で、関心はあるものの、まだ十分に活用できていない企業も多い。こうした中、次世代産業委員会は生成AIのビジネス活用を学ぶため、ハンズオンを交えた実践的なDXセミナーを開催し、約70名が参加した。
はじめに、シスメックス㈱の深田憲史氏が基調講演。深田氏は、「生成AIの活用への第一歩はとりあえず手を動かし操作してみること。例えば、飲み会の調整などコア業務以外から開始し、導入への抵抗感をなくすことが大切」と強調した。
続いて、シスメックス㈱の川邊彪氏と小田俊平氏が中心となり、参加者に実践形式で生成AIの活用ノウハウをレクチャー。AIに指示する“プロンプト”の例示を元に、参加者は自身のPCで実際に操作を行い、「商品コンセプトのアイデア出し」から「商品開発の企画提案」「会議議事録の作成」「画像生成」「タスク管理アプリ作成」など幅広く学んだ。
最後に㈱神戸デジタル・ラボの垣内優花氏が生成AIの活用方法を事例を交えて紹介。垣内氏は、「社内で生成AIの活用を定着させるには、推進チームが主体的に取り組むとともに、組織としてその取り組みを支援できれば効果的。業種や職種によって活用の価値は違うので、AIの特性を把握することが重要」と指摘した。