神戸商工会議所

navigation

CASE STUDY

導入事例

(2024.03.14)DXセミナー「デジタルを活用した熟練者の技能伝承」

  •  人口減少下において、属人的に蓄積されてきた熟練技術者の技能やノウハウの伝承は重要な経営課題となっている。こうした中、次世代産業委員会は技能伝承のデジタル化の動きや事例を学ぶため、「技能伝承のデジタル化」をテーマにDXセミナーを開催し、約50名が参加した。
     はじめに、㈱三菱総合研究所 主任研究員の板倉豊和氏が基調講演。板倉氏は、「企業の業務はベテランが持つ『技』によって支えられているが、暗黙知となっているケースが多く、ベテランの退職とともに消失する恐れがある」と指摘。「AIの活用は有力な選択肢だが、単に導入するだけではなく、ベテランの暗黙知を形式知として抽出することが“技”の伝承を進めるポイント」と強調した。
     続いて、㈱コベルコE&Mと山本光学㈱の2社が、XR技術を活用した「溶接技術」の伝承事例を説明。従来の溶接研修では技能伝承に長い時間がかかる中、バーチャルトレーニングのサービスを提供し、熟練者の「カン・コツ・ノウハウ」を見える化。「ベテランの背中を見て技術を覚える」というこれまでのスタイルが変わるサービスとして紹介した。