次世代産業委員会は、DXフォーラムを開催し、約120名が参加した。
初めに、Google(米国本社勤務)を経て、現在はシスメックス㈱エグゼクティブエンジニアの石原直樹氏が講演した。
石原氏は、米国・新興企業の力の源泉について、「自動化や効率化の重視」「圧倒的なスピード感」「高い柔軟性」等と紹介。「例えば省力化に徹底的にこだわり、将来の10分を節約するため、今1分余分に使うことを惜しまない」と強調。米国で新たな価値が生まれ続ける秘訣を語った。
続いて、(一社)うめきた未来イノベーション機構理事長の中沢則夫氏が講演。「完璧な機能の製品ではなく、顧客の声を重視したシンプルな機能の製品」「持ち帰って検討するのではなく、即断即決」など日本とシリコンバレーの商習慣を比較しながら、イノベーションの推進を呼びかけた。
その後、シスメックス㈱の吉田智一常務執行役員と㈱神戸デジタル・ラボの村岡正和執行役員も加わりパネルディスカッションを開催。
これから求められる「高度IT人材」は、スキルの高さや高い価値の提供だけでなく、「主体的に顧客の課題解決に取り組み続けることを厭わない、”志”の高さも重要」とし、人材育成には、「地域や企業において学びや刺激のある環境の形成も必要」と議論した。