神戸商工会議所

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CASE STUDY

導入事例

(2022.02.21)  DXセミナー「データサイエンスのビジネス活用 ~データ利活用による業務効率化・高度化、競争強化~」

  • 次世代産業委員会は、「データサイエンスのビジネス活用」セミナーを会場とオンラインのハイブリッド形式で開催した。

    【基調講演「データサイエンスのビジネス活用」】
      滋賀大学 データサイエンス学部長・教授 竹村 彰通 氏

    最近の大きな変化として、データを活用して価値を生み出すこと、いわゆるデータサイエンスの経済活動における重要性が高まっており、この新たな資源の活用に成功した企業が競争的優位に立っている。そのデータを分析し、課題解決につながる適切な手法を提案できる人材、つまりはデータサイエンティストが不可欠となるが、残念ながら日本では人材不足なのが実情だ。
    滋賀大学では、日本初のデータサイエンス教育の研究拠点として、2017年にデータサイエンス学部を創設、2019年には企業の人材育成を念頭にした修士課程を設け、データサイエンティストの輩出に努めている。産学連携の取り組みを通じて、学生だけでなく企業側の人材育成にも貢献おり、ぜひ神戸の企業とも連携し、データ分析・活用を通じて、経営課題の解決に一緒に取り組んでいきたい。

    【事例発表「プロスポーツクラブ運営におけるデータの利活用」】
      (株)滋賀レイクスターズ 代表取締役社長 釜渕 俊彦 氏

    当社は2008年に誕生した滋賀県初・滋賀県唯一のプロスポーツチームである、Bリーグ所属のプロバスケットボールチーム「滋賀レイクスターズ」の運営を行っている。「Bリーグで一番デジタルに強いクラブ」をビジョンに掲げ、スポーツクラブ運営のDX推進を本格始動した。
    従来はどの顧客に対しても同じサービスを提供していたが、顧客データを取得・分析することで、顧客単価に応じてより価値の高いサービス提供をできる仕組みを構築した。かつてのクラブ運営は様々な業務がアナログで放置され、経営そのものが適切にできていなかったが、DXに取り組み始め、デジタル管理ができるようになり、然るべき経営体制が整ってきたことを実感している。

    【事例発表「テーマはmitei」(滋賀大学発スタートアップの取組紹介)】
      (同)mitei 代表 井本 望夢 氏
    滋賀大学データサイエンス学部在学中の2020年6月、「はじめの第一歩をミテイとともに。」を理念に掲げ、主に中小企業のデジタル活用やDXを支援する「(同)mitei」を創業した。データ分析、RPA導入支援、デジタル人材育成など、リーズナブルで小回りが利き、かつ身近に感じていただけるようなサービス提供に努めている。
    DXの推進が叫ばれているが、無理やり難しいことをする必要はなく、それぞれの問題や課題に合った方法で、まずはできることから取り組んでいくことが重要だ。