当商工会議所とアンカー神戸は、神戸での起業の促進とスタートアップの育成を支援する為、スタートアップ起業家や起業を志す学生などを対象に、地元の有力経営者が自身の体験談、大切にしている思い等について語り合う懇談会を開催している。
第2回目となる今回は、人気バレーシューズ「ファルファーレ」を手掛けるアパレル会社㈱クロシェホールディングス CEO Founderの沼部 美由紀氏が登壇。沼部氏は、「オンライン禁止!アパレル会社クロシェのここでしか話せない黒歴史と白歴史」と題し、会社員時代の失敗談や、インポート食器の販売からアパレル会社に転身したきっかけ、ヒット商品開発の裏側等を語った。全国から注文が殺到するオリジナル商品を開発し、当時としては珍しい「1枚から発注OK。当日発送」の配送システムを確立させる成功の一方、競合商品の登場で苦労した話を披露。厳しい経営状況においても前向きな気持ちを持ち続け、自身の経験から着想を得て、アウトドア系の新ブランドを設立し、業績回復に繋げたエピソードを紹介する等、数々の困難を乗り越え、会社を成長させてきた経験を語った。沼部氏は、「インターネットにより、世の中は情報過多にあるが、自身の経験を通して、普遍的な本質を見極めることが大切」とアドバイスした。
参加者からは、起業に関する悩みや、ヒット商品を生み出すコツなど、多数の質問が寄せられ、活発な意見交換がなされた。神戸商工会議所では、今後も地元経営者とスタートアップの懇談会を継続開催していく予定。