10月27日、神戸商工会議所はスタートアップの育成や起業創出を支援するため、ANCHOR KOBEと共同で「地元企業経営者とスタートアップとの懇談会」を初開催した。本懇談会は、スタートアップ起業家や起業して間もない経営者、起業を目指す学生を対象に、地元企業の経営者が自身の体験談や、経営者として大切にしている思いを語り、意見交換する事業。
第1回目として、当商工会議所の会頭である家次恒シスメックス㈱代表取締役会長兼社長CEOが登壇。1996年に社長に就任してからの自身の経験や、190カ国以上に顧客を持つグローバル企業に成長させてきた、その軌跡を紹介した。経営者に大切な要素として「環境変化の先を読むこと」を挙げ、「今起きていることが、将来のビジネスに繋がる可能性がある。木に登るように広い視点を持って世界を見てほしい。変化の激しい時代は不安も多いが、チャレンジャーにとっては変化こそチャンス。好奇心を持ってその変化をとら
え、未来に思いを巡らせ、ビジネスに生かして」とエールを送った。参加者からは、ヘルスケア分野の今後の動向や自社のビジネスプランについて、といった多数の質問が出るなど、ファシリテーターの進行のもと活発な意見交換が行われた。本事業は、今後も地元企業経営者をゲストに招き、シリーズ形式で継続していく予定。