神戸大学は、研究成果から新たな分野の事業を創出する「大学発スタートアップ」の支援に取り組んでおり、特に「バイオものづくり」など同大学が強みとする分野を中心に様々な事業を創出している。また、学生が自主的にビジネスアイデアを練り、ビジネスプランの作成やプロトタイプの開発、ピッチ練習、資金調達戦略など、試行錯誤を繰り返しながら成長を目指す部活動として、2020年に「起業部」を創設。学生ビジネスプランコンテスト等で常に上位に入賞するなど活躍している。
神戸大学の藤澤正人学長は、冒頭挨拶で「今回ような産学連携の取り組みを通じて、神戸大学の研究シーズの社会実装を目指したい」と期待を述べた。また、本委員会委員長の高田副会頭は、「神戸経済が成長ステージに移行するにはイノベーションが重要。バイオものづくりや医工学等の領域で取り組みを進める神戸大学と今後も連携を深めたい」と強調した。
続いて、神戸大学 産官学連携本部の蔭山広明副本部長が神戸大学のスタートアップ育成の取り組みを説明。大学発ベンチャー創出支援のステップや、国立大学として初めてとなる民間資金のみを財源とする大学発ファンド「神戸大学キャピタル」、大学で行われているスタートアップイベント「カタパルトピッチ」等について説明した。
「起業部」のピッチでは、5名の学生が、社会課題の解決に繋がる技術・アイデア・サービスを説明した。次に、㈱バッカス・バイオイノベーション 代表取締役社長 兼 CEOの近藤明彦氏が「バイオモノづくり革命の推進」をテーマに特別講演を実施するとともに、社会実装の可能性が高い3つの大学発研究シーズについて、それぞれ事業説明が行われた。
閉会挨拶で、本委員会委員長の浅野副会頭は、「このように優れた研究シーズと神戸の企業による協業や連携が進み、イノベーション創出に繋がることを期待している」と締めくくった。イベントの最後には、参加者同士で活発な交流や意見交換が行われた。
神戸商工会議所は、今後もスタートアップと地元企業の出会いの場となるイベントを開催していく。